Mission
MOMIJIでは、計8つのミッションを実施します。それぞれのミッションを通じて、地球観測、宇宙環境下での技術実証、衛星通信など、さまざまな分野における実証・研究に取り組みます。
01
子供たちの科学的好奇心を育てる「チバニー宇宙旅行」撮影
衛星外面に搭載した被写体「チバニー」を撮影し、宇宙からの画像撮影を通じて、子供たちの科学的好奇心を育むことを目指します。
02
花粉飛散予測のための東北地方の残雪撮影
東北地方の残雪を撮影し、取得した画像を地上へダウンリンクします。撮影画像から残雪の分布を解析し、その年の春季における花粉飛散量の予測につなげることを目指します。
03
ギリシャの砂漠化に対応する地球指向撮影モードの技術実証
砂漠化による植生変化の把握を目的として、ギリシャを対象とした地球観測を行います。撮影では、山火事が発生しているギリシャ・アテネをランドマークとして利用し、その周辺の山地を撮影します。さらに、衛星の6面に搭載されたフォトダイオード、磁気センサ、ジャイロセンサのデータを用いて衛星の姿勢を推定し、その結果に基づいて撮影を行う「姿勢推定撮影モード」を実証します。
この新たな撮影モードにより、従来とは異なる手法での地球観測と、撮影精度の向上を目指します。
04
マルチセンサを用いた地球環境の観測
搭載した3種類のセンサを用いて、地球環境に関するさまざまな観測を行います。
IRカメラ
地球の赤外線画像を撮影し、植生や森林の観測を実証します。
UVセンサ
紫外線(UV)強度を測定し、オゾン層の観測に取り組みます。
地磁気センサ
地球の磁場を測定します。
複数のセンサから得られるデータを活用することで、宇宙からの多面的な地球環境観測を実証します。
05
海外向け画像ダウンリンクサービス
これまで千葉工業大学の地上局を中心に実施してきた衛星撮像画像のダウンリンクについて、海外の地上局から画像を受信する機能を実証します。
衛星画像を海外の地上局へ届けることで、より広域な地上局ネットワークを活用した衛星運用の実現を目指します。
06
多目的に運用するAPRS
MOMIJIでは、アマチュア無線通信を利用したAPRS(Automatic Packet Reporting System)を多目的に活用します。
APRS遠隔地上局を利用したキョンの生息数の把握
千葉県房総半島で生息数が増加しているキョンを対象として、現地に設置したAPRS遠隔地上局に搭載された物体検知カメラを利用し、生息状況の調査を行います。
電波技術への関心喚起を目的とした「APRSチャットボット」
アマチュア無線家向けの新たなサービスとして、「APRSチャットボット」モードを実証します。千葉工業大学の衛星で実施してきた次の3モードに、Chatbotモードを加えた計4機能を提供:①デジピートモード(地上局からのメッセージを再送信し中継)/②ユーザークエリモード(登録語群から問い合わせに応じて返信)/③ユーザーメッセージモード(地上局からのメッセージをアマチュア無線家へ送信)/④Chatbotモード(送信されたメッセージを解析し、設定語群から応答)。
これらの機能を通じて、衛星通信やアマチュア無線への関心を高めることを目指します。
07
新型ダイオードの宇宙空間における特性検証
新素材を用いたショットキーバリアダイオードを衛星内部および外部に搭載し、軌道上でI-V特性を測定します。
衛星内部と外部という異なる放射線環境に設置したダイオードの特性を比較することで、宇宙環境における耐放射線性を評価します。
08
軌道上温度補完実証
軌道上で取得した温度データを地上で解析し、通信時のパケットロスによって欠損したデータや、サンプリング周期の間に取得されなかったデータを補完する機能を実証します。
これにより、限られた通信機会や通信品質の影響を受ける衛星運用において、取得データの欠損を補完し、より連続的な温度データを得ることを目指します。